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子どもの虐待について

「身体的虐待」

身体的虐待は、殴る、蹴る、水風呂や熱湯の風呂に沈める、カッターなどで切る、アイロンを押しつける、首を絞める、やけどをさせる、ベランダに逆さづりにする、異物を飲み込ませる、厳冬期などに戸外に閉め出す、などの暴行をすることです。子どもは、打撲や骨折、頭部の外傷、火傷、切り傷などを負い、死に至ることもあります。
身体的虐待で注意が必要なのは、洋服の下の見えない部分にだけ暴行を加えるタイプもあることです。

 

「性的虐待」

性的虐待には、子どもへの性交や、性的な行為の強要、子どもに性器や性交を見せる、ポルノを見せることも該当します。

性的虐待は、本人が告白するか、家族が気づかないとなかなか顕在化しません。実父や義父などから「お母さんに話したら殺すぞ」などと暴力や脅しで口止めをされているケースも少なくありませんし、開始年齢が早いと子どもは性的虐待だと理解できないこともあります。実際に乳幼児時期から発生していますので、注意を払ってください。性的虐待は、実母や義母などの女性から男の子どもに対しても起こります。

「心理的虐待」

心理的虐待は、大声や脅しなどで恐怖に陥れる、無視や拒否的な態度をとる、著しくきょうだい間差別をする、自尊心を傷つける言葉を繰り返し使って傷つける、子どもがドメスティック・バイオレンスを目撃するなど、子どもの心を死なせてしまうような虐待、と理解すると良いと思います。

「ネグレクト」

ネグレクトは、食事を与えない、身の回りの世話をしない、教育を受けさせない、医療を受けさせないなどが挙げられます。

子どもだけを家に残して外出する、食事を与えない、衣服を着替えさせない、登校禁止にして家に閉じこめる、無視して子どもの情緒的な欲求に応えない、遺棄するなど、育児知識が不足していてミルクの量が不適切だったり、パチンコに熱中して子どもを自動車内に放置する、なども入ります。乳幼児や年齢の低い子どもに起こりやすく、安全や健康への配慮が著しく欠けたために、子どもが死に至るケースもあります。

『虐待で起こり生じる症状』

①身体的虐待による外傷(骨折、頭蓋内出血、火傷、揺さぶられ症候群など)

②身体的発達不全(低身長、低体重)

③対人関係の形成不全(反応性愛着障害)

④行動障害(多動性行動障害など)

⑤外傷後ストレス障害

⑥解離性障害

⑦複雑性PTSD症候群

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